埼玉県の保育士事情について

1都３県のうち、東京に次いで待機児童の数が多い埼玉県。

埼玉県では保育士の人材確保に努めている状況ですが、なかなか上手くいっていない状況。

そこでここでは、埼玉県が抱える保育士事情とその課題点について見ていこうと思います。

埼玉県の保育士の給与相場低い？高い？

埼玉県の保育士の給与相場は、全国の平均給与と比べても大きな差はありません。東京都に及ばないものの、埼玉県の保育士は他府県に比べると高めの部類に入ります。
2019年の統計表示では、埼玉県の保育士の月給相場は

でした。

全国平均相場は

全国の平均給与と比べても大きな差はありません。

全国平均は東京都のように一部平均給与の高い地域に押し上げられるていますが、埼玉県の保育士の月給は他府県に比べると平均より高めになります。

＊注）勤続年数や役職などによっても、保育士の給与は異なるため、目安として参考にしてください。

埼玉県では、保育士を確保するためさまざまな支援制度を実施しています。

潜在保育士就職準備金貸付とは、保育士の資格を持ちながら保育所などで働いいていない、いわゆる潜在保育士に対して、保育所への就職を促す対策です。
最大20万円を貸し付けますが、２年間保育士として勤務した場合、返金しなくてよいというものです。
＊潜在保育士就職準備金貸付｜埼玉県福祉人材センター

保育士資格を持っている人の復職や、保育に興味を持つ人を対象に就職や復職に向けたセミナーやフェアを開催しています。その中で個別面談や職場体験の手配も行っています。

埼玉県は全国的にみても保育士の給与が高い水準にあり、都市部では高収入が見込めます。さらに支援制度を実施し、保育士確保に取り組んでいるため、保育士として働く環境が整っているといえるでしょう。

しかし、保育士が不足し、待機児童が減らないのはなぜなのでしょうか。

埼玉県の保育士不足や待機児童が減らない理由の１つには、地理的な問題が大きいと言われております。

埼玉は40市のうち、12の市が東京都隣接しています。

東京で働く保育士の年収相場価格は、京都府に次ぎ全国第2位の394.3万です。東京都の保育園の方が補助金額高かったり、人数も多いため働き方の選択肢が多かったりして、埼玉県在住の保育士が東京都の保育園に転職するケースが多くあります。

こうした事情から、埼玉県の保育士確保及び待機児童問題があまり進んでいないと言われています。

しかし、埼玉県の中でも、あなたの条件に合った保育園が見つかると思います。

埼玉県の待機児童問題・保育士確保問題の解消のためにもぜひ、埼玉県の保育士求人をご覧ください。

埼玉県の保育士事情についてみてきました。
保育保育士給与の地域差の問題は、埼玉県に限ったことではありませんが、各都道府県だけにゆだねられるものでもありません。今後は国で取り組んでゆかなければならない課題でしょう。

そして、保育士の地位を高め、潜在保育士が減り、保育士が働きやすい職場をつくり、質の良い保育ができる環境をつくっていかなければなりません。