キャベツの栄養
つけあわせ野菜として多く使用されているキャベツですが、実は非常に栄養価に優れた野菜でもあります。
「キャベジン」という有名な市販薬がありますが、これは1940年にアメリカでMMSC(メチルメチオニンスルホニウムクロライド)という、胃潰瘍を予防する成分がキャベツから発見されたことに由来しています。
このMMSCを配合した薬品ということで「キャベツ・イン」という英語を縮めて「キャベジン」になったと言われているのです。
キャベツはトンカツや焼肉など肉料理の添えものとしてよく使われているのを見ますが、実はこれは脂分の高い食品を食べる時にキャベツを一緒に食べることにより、消化を助けて胃もたれを防ぐことができるということに由来しています。
キャベツに含まれる栄養分として最も多いのはビタミンCで、大きめの葉3枚ほどで成人の1日に必要な量を得ることが可能です。
他にもビタミンUやビタミンK、カルシウムなど複数の栄養分を含有しているので、日常的に摂取をしたい野菜といえるでしょう。
キャベツの調理の工夫
キャベツを食べる方法として最も多いのは、千切りにした生食ではないでしょうか。
キャベツは生食でも加熱をしても高い栄養分を得られる食材なので、特にこうした方がよいという調理法はありません。
ただ注意をしたいのが、キャベツに多く含まれるビタミンCは水に溶けやすいという特性を持っているので、ゆでてしまうとせっかくの栄養分がほとんど水に流れ出てしまうことになります。
温野菜としてキャベツを食べるのであれば、茹でるよりも蒸す方法をとった方がおすすめです。
蒸し器を使うだけでなく、電子レンジを使った方法でも同様に栄養分を閉じ込めて加熱ができるので、温野菜サラダを使う時には注意をしてください。
千切りをするときに注意したいのが、できるだけ幅が一定になるようにしていくということです。
キャベツの千切りは切り幅がバラバラになると食感が悪くなるので、自分で作る時にはスライサーなどを使うことがおすすめです。
キャベツを子どもに食べさせるコツ
クセの少ないキャベツはあまり子供に苦手にされることのない野菜ですが、苦手にしているケースもあうでしょう。
そうした時にはあまり無理をさせず、他の料理と一緒に食べられるようにしていくことが大切です。
キャベツが嫌いな子供にありがちなのが、付け根の部分など太くて歯ごたえのある部分が食べにくいということです。
調理をするときに、温野菜としてしっかり芯にまで熱を加えるようにすると食べやすくなります。
蒸したキャベツなどはそのままでも十分においしく、肉や魚ともよく合うので、それらと一緒に食べられるようにしていくとよいでしょう。