理解のある園に勤める
保育士の離職率は他業界と比べてかなり高く止まっています。
これは賃金水準が低いということに加えて、保育業務以外の事務作業の量が多く、毎日の帰宅時間が深夜になってしまうことが関係しているためです。
給与面はなんとか家族と一緒に賄うことができたとしても、拘束時間が長くなりすぎて仕事と子育てを両立することができないという悩みが出てきます。
保育士はほとんどが女性であるということもあり、結婚や出産を機に退職をしてしまうことも多く、それで一度保育の現場から離れてしまうとなかなか復職ができないという事情もあるのです。
保育士として勤務をして5年ほども経過するとかなり仕事のこともわかってきて、責任のある担任などの仕事を任せられるようになります。
しかしその一方で「このまま自分はずっと保育業界でやっていけるのだろうか」と悩む時期でもあります。
保育所にしてみても、ようやく仕事をしっかり覚えてくれた保育士さんが離職をしてしまうというのは、大変な損失です。
そこでできるだけ保育士さんに長く勤務してもらえるように、シフト制にして時短勤務ができるようにしていたり、事務作業を減らすための方法をとってくれていたりします。
産休や育休をとってしまうとどうしても他のスタッフにしわよせが来てしまうので、多くの職場ではあまり良い顔はされません。
そんな時に、施設側がきちんと対応をとってくれるかどうかということを確認をして職場を選ぶようにしたいところです。
パート・アルバイトとして働く
子供が小さく時短業務をせざるを得ないという場合には、一旦正社員の職を離れてパートやアルバイトで勤務をするという方法もあるでしょう。
結婚をして配偶者の都合によって引っ越しをすることになったという人も、まずは地域の生活に慣れるために短時間の仕事から就いてみるというのが勧められます。
保育士の資格は、国家資格として扱われる排他的業務を行うためのものなので、所持していることで限定的な仕事が選べるのです。
保育士の職場は正規の保育所や社会福祉施設だけでなく、他にもイベント時の託児施設や企業内保育所、その他の託児施設で求められています。
そうした仕事は保育士の資格が必ずしも必要ではないことも多いですが、保育士資格があることにより資格手当としてより有利な待遇を受けることが可能です。
パートやアルバイトは長く勤務をするものだけでなく、数日~数ヶ月限定というものもあります。
空き時間を利用して適度にお金を稼ぎたい時に利用をしてみるのもよいでしょう。
ただし自分の子供を別のところに預けて別の施設で人の子供を世話するということに、ちょっと抵抗感を持つ保育士さんもいます。
自分に合った働き方を探していきたいところですね。